生物多様性はこれまで取り組んできた環境施策と無関係なものではなく、むしろ取り組みの質を高めるものであることへの理解を得る。

具体的事例


1963年の経営会議の記録に「尾瀬の保護をはじめとした自然保護は当社の社会的責任である」との記述があり、自然保護は当社のDNAに刻み込まれたものであると言える。その自然保護と生物多様性保全がどう違うのかについてトップへの説明に苦労をしたが、「遺伝子レベルでの多様性」および「生態系サービスの持続的利用」という観点からなんとか理解を得ることができた。(業種:電力)

これまで自社で取り組んできた環境活動を生物多様性の保全という切り口で再整理して示した。(業種:石油)

地球温暖化防止、循環型社会形成、汚染予防など、従来の取り組みのつながり・関連性を示した。(業種:電機)

環境分野で社会に貢献することをグループ全体で考えており、生態系の保全はその一環ということを認識していただいている。(業種:電機)

これまで社風として培ってきた自然保護への思いの延長線上で生物多様性保全に取り組んでいる。トップに対しては、大風呂敷を広げたり、打ち上げ花火のような一過性ではなく、地道に着実に積み上げていく取り組みであることを強調して理解を得た。(業種:小売)

FSC森林認証は、経済、環境、社会的な観点から責任ある森林管理を審査・認証すると共に、その森林で生産された木材および木材製品にラベリングすることを通じて生物多様性保全を含め、世界の森林を健全にすることを目的としている。(業種:製紙)

当社のビジョンである“エレクトロニクスNo.1の環境革新企業”を実現する上で重要な環境テーマの一つであることを示した。(業種:電機)


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