いきものモニタリングイベント「JBIBいきものDays」を開催しました

一般社団法人企業と生物多様性イニシアティブ（JBIB）は、2017年に引き続き「JBIBいきものDays」を5月22日（国際生物多様性の日）前後の約4か月間（3/1～6/30）にわたり開催いたしました。

本イベントは、愛知目標に掲げられている「生物多様性の主流化」の実現を目指し、都市生活者の生物多様性に関する知識と関心を高めることを目的としており、今年は2017年に続く第2回目の開催になります。イベントでは、JBIBに参加する企業の自社緑地あるいは関連する緑地において、動植物のモニタリングや植林活動等を実施し、各社の従業員やその家族、近隣にお住まいの市民の皆さまなど、全16社合計2,400人以上が参加しました。合計で220種以上のいきものが確認でき、都市部では珍しいいきものとして、植物のウマノスズクサやカントウタンポポ、猛禽類のミサゴやオオタカ、昆虫のゴマダラチョウなども確認できました。また今年は、いきものへの親しみを深めるため、モニタリング種として都市の代表的な動植物30種の詳しい解説や相互のつながり（食べる－食べられる、等）を示した「モニタリングカード」を作成しました。
JBIBは、「JBIBいきものDays」を通して、都市生活者の生物多様性に関する知識と関心が高まり、生物多様性の主流化が前進することを目指していきます。

※各社の活動の様子はこちら

【イベントの結果】

確認されたいきものの種数：220種以上（鳥類23種、植物110種以上、昆虫60種以上など）

モニタリング種30種のうち、ツマグロヒョウモンを除く29種を確認
平均して約40％、多いところでは80%近くのモニタリング種を確認
イベント実施した緑地の50%以上で確認できたいきもの
- 鳥類：スズメ、ヒヨドリ、ムクドリ、ハシブトガラス
- 植物：ドクダミ、カタバミ、タンポポ類、シラカシ
- 昆虫：アリ類
都市部では珍しいいきものの例
- 植物：ウマノスズクサ、カントウタンポポ
- 猛禽類：ミサゴ、オオタカ
- 昆虫：ゴマダラチョウ等

【アンケート結果】

対象：動植物のモニタリング参加者（11社320人、内子ども78人）

80％の参加者が『今回の活動をきっかけにして「身近な自然に触れてみたい」』と回答
参加した多くの子どもたちが「自然について新しい発見があり、今後もかかわりを続けていきたい」と回答

◇参加企業：

味の素AGF株式会社、MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社、大阪ガス株式会社、花王株式会社、株式会社グリーン・ワイズ、JXTGエネルギー株式会社、清水建設株式会社、住友林業株式会社、積水ハウス株式会社、積水メディカル株式会社、大日本印刷株式会社、株式会社竹中工務店、株式会社地域環境計画、三菱地所株式会社、森ビル株式会社、リコーグループ（50音順）

◇主催：一般社団法人企業と生物多様性イニシアティブ

◇後援：環境省