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いきものモニタリングイベント「JBIBいきものDays」を開催しました

一般社団法人 企業と生物多様性イニシアティブ(JBIB)は、2017年、2018年に引き続き、「JBIBいきもの Days」を5月 22 日 (国際生物多様性の日)前後の約4か月間(3/1~6/30)にわたって開催いたしました。

JBIBが2017年よりスタートした「JBIBいきもの Days」は今年で3回目の開催となります。2019年も、会員企業の自社緑地あるいは関連する緑地において、動植物のモニタリングや植林活動等を3月~6月に実施しました。本イベントには全13社、計8,016人(内、子ども329人)の参加があり、全部で140種以上(植物70種以上、昆虫30種以上、鳥類10種以上等)のいきものが観察されました。また、JBIBが作成し、毎年イベントで活用している「いきものモニタリングシート」に代表的な外来種を紹介するコーナーを追加し、モニタリングにおいて外来種問題についても考えていただく機会を新たに設けました。

2010年に名古屋市で採択された「愛知目標」における生物多様性保全の2020年目標20項目の大半は達成できない可能性が高いことが指摘されています。IPBES(生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム)は、100万種もの生物種が絶滅の危機に瀕していることを警告する報告書を2019年5月6日に発表し、大きな話題となりました。私たちは、私たちの暮らしを支えている生物多様性の重要性を改めて認識し、行動することが求められています。

本イベントは、愛知目標の第1項に掲げられている「生物多様性の主流化」を実現するため、生物多様性の保全と持続可能な利用を経済活動に組み込み、社会に浸透させていくうえで重要な、都市生活者の生物多様性に関する知識と関心を高めることを目的としています。

今年は2017年、2018年に続く3回目の開催となります。JBIBの各会員企業が、自社緑地あるいは保全活動等を行なっている関連する緑地等において、いきものが活発に活動を始める3月~6月の期間中に、様々ないきもののモニタリングや植林活動等を実施しました。各社の従業員やその家族あるいは近隣にお住まいの市民の皆さま等を対象に、全13社、合計8,000人以上が本イベントに参加しました。

本イベントでは、この時期にみられる都市の代表的な動植物30種をJBIBが独自に選定・作成した「いきものモニタリングシート」を活用することで、どなたでも気軽にモニタリングを楽しめるように工夫を凝らしてきました。2019年は、ヒアリに代表される外来種の問題に焦点を当て、私たちの身の回りで問題視されている代表的な外来種を選定し、「いきものモニタリングシート」の中で紹介しました。緑地におけるいきものモニタリングにおいて、外来種についても関心を持っていただくきっかけになればと考えています。JBIBのワーキング活動の中でも、企業として外来種問題にどのように対峙していけば良いのか日々議論しています。

期間中の5月17日に、大日本印刷の市谷の杜において、「JBIBいきものイベント」を実施し、生物調査の専門家による現場でのレクチャーを交えながら、いきものモニタリングの方法やいきものをみつけるポイントなどを体感していただく機会としました。当日はお天気もよく、緑豊かな緑地の中で様々ないきものを発見することができ、「たくさんのいきものがいて驚いた」、「楽しかった」という声や、これからも学んでいきたいと意欲的な声もきかれました。

今年は、モニタリングシートに掲載している30種すべてを確認することができました。平均で約54%、多いところでは77%のモニタリング種を確認したところもあります。中でも鳥類ではスズメ、ヒヨドリ、ハシブトガラスが、植物ではカタバミ、ドクダミ、タンポポ類が、イベントを実施した全ての緑地の80%以上で確認されました。昆虫ではナミアゲハやアオスジアゲハといった大型の蝶が60%以上の緑地で観察され、「こんなの身近にいるの?」と思われているニホンヤモリも2箇所の緑地で発見されました。また、今回活動を実施した全ての緑地で確認されたいきものの種数を合わせると全部で140種以上(植物70種以上、昆虫30種以上、鳥類10種以上等)が観察されました。実際にいきものを見つけることができた参加者は、想像以上に多くの種類のいきものたちが私たちの身近な緑地に生息しており、地域の生物多様性に貢献していることを実感していただけたのではないかと考えています。

いきもののモニタリングを実施した会員企業に対してアンケートを実施し、イベントに参加した感想などを伺いました。その結果、およそ70%の参加者から『今回の活動をきっかけにして「身近な自然に触れてみたい」』との回答をいただきました。また、参加したこどもたちからは「都会でこんなたくさんの植物や生きものに出会えておどろきました。」、同伴の大人の方からは「親も勉強になりました。子どもに聞かれても答えられないので、このような機会があるとありがたいです。」などの回答をいただいており、「JBIBいきものDays」開催のねらいである「都市生活者の生物多様性に関する知識と関心を高める」ことに一定の成果をあげることができたと考えています。

第3回目の「JBIB いきもの Days 」にも多くの皆さまにご参加いただきました。国内における生物多様性の主流化を前進させるための一助となるように、多くの人々がいきものと触れ合い、学ぶことで生物多様性に関する知識や関心を高めることができる本イベントを今後も継続していきたいと考えています。

 

【観察されたいきものたち】

《お問い合わせ先》
JBIB事務局
〒231-0011 横浜市中区太田町6-72-1-703
担当:岩沢、川上
電話:045-228-7696 FAX:045-228-7697 E-mail:info@jbib.org
WEBサイト:http://www.jbib.org/

*「グリーンウェイブ」オフィシャル・パートナー
環境省、農林水産省、国土交通省及び国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)が、2018年3月1日から6月15日までの期間、国連生物多様性の10年「グリーンウェイブ2018」への参加と協力を広く国内に呼びかけている。UNDB-Jは、新たな促進策として、「『グリーンウェイブ』オフィシャル・パートナー」の任命を実施し、国連生物多様性の10年の最終年である2020年に向けて「グリーンウェイブ」への参加呼びかけをさらに強化するもの。

 

JBIBいきものDays」開催結果概要

◇内容:
各社の企業緑地、公共緑地等で生物多様性を体感できるイベントを開催。
1)期間:2019年3月1日~6月30日
2)会場:各社の緑地または自社と関わりのある公共緑地
3)対象:各社従業員とその家族、市民(近隣にお住まいの方など)
4)内容:いきものモニタリングを含む生物多様性関連行事
5)参加費:無料
6)参加人数:8,016人(内、子ども329人)
7)観察種数:140種以上

◇参加企業:
イオンモール株式会社、イオンリテール株式会社、MS&ADインシュアランス グループ・三井住友海上火災保険株式会社、花王株式会社、株式会社グリーン・ワイズ、JXTGエネルギー株式会社、清水建設株式会社、住友林業緑化株式会社、大日本印刷株式会社、株式会社地域環境計画、凸版印刷株式会社、森ビル株式会社、リコーグループ
(50音順)

◇主催:一般社団法人 企業と生物多様性イニシアティブ

◇後援:環境省

 

JBIBいきものDays」はグリーンウェイブに参加しています。

【いきものモニタリングを含む生物多様性関連行事の様子】

株式会社グリーン・ワイズ
「グリーン・ワイズいきものモニタリング」
(5月16日、19人参加)
本社屋上庭園で生き物のモニタリングを実施
し、テントウムシの幼虫などを確認。

イオンリテール株式会社
千葉市富田都市農業交流センター
「ファーマーズプロジェクト in 富田さとにわ
耕園」(6月22日、153人参加)
イオンチアーズクラブメンバー(小学生)を中
心とした、耕園内でのいきもの観察会を実施。

花王株式会社 鹿島工場
「社員の森 いきものモニタリング」
(5月14日、51人参加)
工場敷地内の「社員の森」で、生物モニタリング
活動を実施。
新入社員は入社・在籍記念として自分の木を植樹。

花王株式会社 川崎工場
「いきものモニタリング」
(6月5日、25人参加)
主に新人を対象に、外部講師による生物多様性の講義後、身近な緑地に棲むいきものたちの観察やウマノスズクサの保全活動を体験。

JXTGエネルギー株式会社 根岸製油所
「本牧緑地帯の自然観察会」
(6月17日、29人参加)
いきもの専門コンサルタント帯同により、自然
豊かな緑地帯に生息する沢山のいきものの観察
及び山羊さんとのふれあいを満喫。

JXTGエネルギー株式会社 知多製造所
「グリーンベルト内巣箱設置」
(3月14日、5人参加)
NPO、学生との協働で、製造所内緑地(グリー
ンベルト)に野鳥用の巣箱、仮設水浴び場を
設置。

清水建設株式会社
「希少植物キンラン属の生育モニタリング」
(5月8日、11人参加)
得意先敷地内に生育する絶滅危惧類キンラン
の開花・生育状況(出芽数、開花数、個体サイ
ズなど)の調査及び種子繁殖の促進対策(防虫
ネット設置、人工授粉など)を実施。

住友林業緑化株式会社
フォレストガーデン秦野・今泉あらい湧水公園「いきものモニタリング」
(5月18日、22人参加)
ABINC認証を受けた当該地域の住民による“いきものモニタリング”を環境コミュニケーション活動の一環で実施。

大日本印刷株式会社 市谷の杜
「いきものモニタリング」
(5月17日、17人参加)
JBIBの会員企業を招待し、社内緑地:市谷の杜に
おいて、外部専門調査会社と一緒にいきものモニタリングを実施。

株式会社地域環境計画
「ちいかんのいきものDays」
(5月17日ほか)
会員企業の緑地で「いきものモニタリング」シートの使い方を解説。

凸版印刷株式会社 深谷工場
「生物多様性教育イベント」
(5月11日、27人参加)
事業所内のビオトープにどんな生物が生息しているかを調査する生物多様性教育イベント等を実施。

三井住友海上火災保険株式会社
「虫!鳥!花!駿河台の庭で生きものさがし!」(5月11日、28人参加)
小学校1年生以上のお子さんとその保護者を対象に、屋上庭園、ECOM駿河台において生きものモニタリングを開催。

森ビル株式会社 虎ノ門ヒルズ他
「虎ノ門でバードウォッチング体験ツアー」
(5月11日、46人参加)
愛宕グリーンヒルズから虎ノ門ヒルズにかけてバードウォッチングを実施。また、ペーパークラフト作成を通して鳥の子育て等を学習。

森ビル株式会社 アークヒルズ他
「ヒルズでいきものさがし探検ツアー」
(5月19日、53人参加)
アークヒルズの豊かな自然の散策や仙石山でのいきもの探しを通じて、都市部の人工的な緑地で育まれた豊かな生態系について学習。

【植林および育林活動を含む生物多様性関連行事の様子】

イオンモール株式会社 イオンモール長久手
「育樹祭」(4月14日、780人参加)
本モールでは第2回目の育樹祭。16年10月の
植樹祭後のイオンふるさとの森の補植、草抜
等を地域住民の方々等と共に実施。

イオンモール株式会社 THE OUTLETS HIROSHIMA
「育樹祭」(5月12日、860人参加)
第1回目の育樹祭。18年4月の植樹祭後のイオンふるさとの森の補植、草抜等を地域住民の方々等と共に実施。

※他、イオンモール(株)の全国11拠点で開催。

清水建設株式会社 
「松阪 伊勢寺ネイチャー"あい"ランド」
(3月24日、4月26日、5月31日の計3回、
計118人参加)
昔ながらの里山の再生を目指して、除伐や間伐、植林、樹皮保護のための防獣ネット巻き
等を実施。

リコーグループ 全国16拠点
「里山整備・クリーンアップ活動」
(4月~6月、計753人参加)
いきものDaysの期間に合わせ、全国の支社で地域と連携した里山整備・クリーンアップを実施。